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【動画あり】姫路の清元市長が緊急事態宣言を受けてサンテレビにインタビュー出演
📅2020-04-07
姫路の清元市長が国からの緊急事態宣言を受けたことにより、サンテレビのインタビューに答えました。
「新型コロナウイルスについて」清元秀泰姫路市長
インタビュー内容
新型コロナウイルスの姫路市の現状と対策、そして学校の再開などについて、姫路市の清元秀泰市長にお聞きします。

姫路市の清元市長は、元東北大学医学部の教授で、東日本大震災の時にはこのように、現場の最前線で指揮をされました。
医師の立場で清元市長にお話を伺います。


◎まずは、兵庫県内でも緊急事態宣言が出るという動きがあるんですけれど、この動き市長としてはどう受け止められますか?

市長》やはり国の緊急事態宣言、主にたくさんの感染が出てるのは東京、
そして大阪を中心とした人口密集地域です。
姫路市も含めて兵庫県の臨海部は、例えば新快速に乗れば大阪まで約1時間弱で行けるということを考えるともはや通勤圏です。
この緊急事態宣言に応じて われわれも現在感染確認地域ですが準拡大地域という形で 国の決定を非常に重く受け止め、
本日の17時から新型コロナ特措法に基づく姫路市新型インフルエンザ等対策行動計画に定める感染対策本部を設置し態勢の強化を図っていきたいと考えてます。

対策本部設置前にに中継のお時間をいただきありがとうございます。
4時キャッチの番組では、twitterで市長に対して聞きたいことについて意見を募集しました。

実際に、圧倒的に多かったのが来月6日までの休校措置についてです。
学校再開そして休校というこの意見についてが一番多かったんです。

また陽性者の行動の情報公開をもっとして欲しいという意見がありました。

また集団感染があった病院は今はどうなのか。

そして医師としてお聞きたいのですが、怖がらなくていいのか。
という意見もありました
これら時間がある限り聞いていきます。

◎まず学校、本来なら姫路市の公立学校は今日から再開の予定だったんですが市長は5月6日までの休校措置を教育委員会に要請し決定しました。
その理由はどこにあるのでしょう か

市長:やはり国の大きな方針で、緊急事態宣言が出るということ。
先週まで 教育委員会からの報告では非常にクラスター内で抑えられてると。

教育委員会がする所掌する義務教育を行っている小中学校、高校等に関しましては
やはりその 一斉の連絡網を論じていかなくてはならないので、
少なくとも判断材料は3月末の段階で 検討して準備に入ったということです。

その中で3月末においてはクラスターのみの感染に、ある程度封じ込められたということもあって
教育委員会の決定についてはゴーサインを出しておりました。

けれども、安倍首相の緊急事態宣言そして週末に、東京 もしくは感染経路不明、
そういった 新たな今後クラスターになりかねない陽性者の発症があったということで
お隣の高砂市で病院の一部外来を止めるということもありました。

やはりこれからは医療崩壊を食い止めるということを考えると、人の行き交うことについてのある程度の自粛を、もう少し厳格に進めていかなくてはならないのかなと。

学校の方については5月6日までの休業、いわゆる休校措置を教育委員会に要請した次第でございます。

市民の声をいくつかご紹介させていただきますが、大阪府では緊急事態宣言が発表されるのを受けて
7日以降の入学式や始業式も延期になりました。
しかし、なぜこういった入学式や始業式も姫路市はやるんですかと。 

◎学校では三蜜対策が取れないが、姫路の判断なので従うしかないんだと言っていましたという意見。
そしてもう一つ 、緊急事態宣言が出されそうな中、
入学式始業式、週2回の登校の意味は学力よりも命だと思うのですが。
小さな1日限りのイベントでも中止しているのに中学生の息子にどう説明すればいいのかと、かなり不安の声が 上がっていますが、この声に対して、市長はいかがですか。

市長:率直な話、twitterでのご意見は市民のすべてではないにしろ、ある一定のお考えの中で重要だと思います。
まず一点、皆様が誤解を持たれてることなんですけれど、市長が教育の現場について強権を発動してこうするべきだと。

私が病院長で、病院のことについてはすべて統括できるんですが、
日本の戦後の教育の中で教育委員会制度というのがありまして、
政治の介入不介入があるために、どうしても市長といえども教育委員会の決定の方を優先せざるを得ない。

これは皆さんも東須磨小学校問題で久元市長がなぜ
直接的に色々な組体操の事やいじめ問題でも介入できなかったのか。これと同じで、教育委員会の決定ということを重く受け止めてわれわれは要請するのです。

その中でも しっかりと安全対策を取ってほしい、という中で分散登校であるとかマンモス校だけではなくて教室に余裕があるところではソーシャルディスタンス(お互いの距離)を広げることができ安全にできるという報告を受けたのでとりあえず節目としての式をし、それから教科書を持って帰る。

まず4月の人事異動等があり、どなたが担任の先生なのか。
誰と同じクラスなのかという人間関係の節目を作るという意味でも致し方ないのかな、とは考えております。

◎もちろん教育委員会が権限を持っているということですが、市長としてはこういった始業式、それも問題ないとお考えですか。

市長:この1か月間、こども園とか保育園の中でクラスターができたりとか感染の事について、小さな子供の場合分別が悪い。
その中でひょっとしたら小児の感染が起こるんじゃないか、ということも
ずっと保育園などの話し合いの中でも見てきたんですが現場でしっかりとソーシャルディスタンスや消毒をやっていけば、確かに 保育士さん達に抱きついたりいろんなものを舐めたりする。
マスクしろと言ってもできない未就学のお子さんの中でも発生してないとならば小学生中学生が分別できているところでまず自分の身は自分で守るんだということを 教育現場で再確認してさらにその考えをご自宅にも持って帰っていただく。

またご自宅でも 子供たちにしっかりとそういうソーシャルディスタンスのことであるとか 感染予防についての啓発、しっかりとした教育をやっぱりやっていく必要もあるんじゃないかと考えた次第です。

続いてのは声ですが、市内で発症や滞在が確認された場合、陽性の患者さんのことです。
立ち寄り先などを原則公開する方向で調整していたと市内での行動について、時間や場所を一定程度特定する形での発表されていましたけど
いまだに公表はないのはなぜですか。

またtwitterでも市長自ら情報を発して発信して欲しいという声もあります。これについてはどうですか

市長:まず twitterについて。
私はtwitterは実はやってないんですね。
twitterで何か発信するというのを、仕事の中でやるっていうのは。他の仕事もたくさんやっていかなくてはならないので難しい。その代わり朝夕に記者会見を行いフェーズが変わった、新たな患者さんが出た、死亡事案が出た。そういった時には 市長自ら体験してますし、朝夕に情報は出してるつもりです。
実際にtwitterの中で、なりすましも含めたフェイクもあります。

そういうふうなことを防ぐって、今は本当に事実の部分をきちんとコントロールしてかないと風説の流布とかになっていく。

それから、その行動の公表については一応最初はその行動についてある程度個人情報を保護するという観点で国の公開指針にも触れない程度で公表していたのですが人数が増えてくるとクラスター追跡をする、まず濃厚接触者の同定をするだけでかなりの人員を使っているということです。

その中でも逆に例えば姫路市内のクラスターになった病院であるとかお店であるとか事業所であるとか、そういったことについての公表については やはり、それぞれの事業所の方に色々隠していても風説の流布とかがありますので事業所の自らの判断で公開していただくことが 逆に。
これは個人情報保護法という観点で今現在その犯人探しを非常に行って、特に医療現場のお子さんまでイジメの対象にしているようです。

twitterでつぶやかれている方々は自分が正しいと思ってやられていますが、医療現場の職員は非常に心を痛めている方が多いです。

姫路はこれだけのクラスターで収められているのは、現場の職員であるとか医療従事者。頑張ってきてるからということもあります。

それほど、高齢者がtwitterでつぶやいてそれを フォローしてるんでしょうか。ということも考えるとホームページでの公開や メディア、テレビや新聞等、朝夕の情報公開をまず優先して行なっていくるいうのが現状です。情報公開とプライバシーの両方の観点があると思うんですけど。

続いては姫路市の患者数です。
感染者数のデータなんですけども、陽性者はこれまでに PCR検査を558人行い、25人が陽性、そして入院が12人、死亡が2人で、退院が11人となっています。

◎姫路市の感染状況ですが、クラスターが発生した病院もありましたが治っているという風に言えるんでしょうか

市長:このフリップをご覧ください。
まず上にあります病院に関しまして、まずこの病院そのものが精神科に特化した病院で、行動制限が非常にしにくいということです。
そこの封鎖は危険地域と 安全地域との病院の中での導線をきちっと分けることを現場の院長先生を始め現場の看護師さん達が 頑張っているということです。

3月の当初にあったライブハウスといったところも孫クラスターになっていないということです。スペインからの帰国者も水際のとこで止まってます。

今問題なってるのは東京でもあるように、夜の飲食店。これは閉鎖空間で歌を歌うというような状況もある。

県外の出張者、濃厚接触者と東京で接してしまったという方。
これだけ見るとやはり感染は市中感染という状況ではなく、感染確認地域クラスターだと。
今のところ感染経路不明は1名ということです。
このことを考えると 53万の市民の中で例えばこれが通年性の季節性インフルエンザから考えると数から言えば通常の患者数の千分の1以下に抑えられていると考えられます。

そういう意味では保健所であるとか市民の皆さんの協力、各1次医療機関に2次医療機関の現場の先生看護師さんたちの力によって押さえ込めていると私は思ってます。

◎市長、最後に市民の皆さんに訴えたいこと、メッセージをお願いいたします。

市長:まあ 以前にもこれ出しましたけれども、
子供さんが 小さな子供さんにこのポケットティッシュを配っています。

こういう風な形で、確かに小学校中学校の方、非常に不安なこともあるかもわかりません。今われわれは見えない敵と戦っています。
その中でtwitterでいっぱいつぶやいて不安を掻き立てられる方もいらっしゃいます。

一番大事なことは正しい情報をきちっと自分で論理的に判断するということです。一部のtwitterの中には、感情的に人を叩いたり犯人探しをすることがある。

それよりも 過去、われわれはベストでもコレラでも結核でもいろんな感染症に対して立ち向かってきたました。

人類の英知をもってお互い様、お互いのことを助け合いながらやる。
これは 人間性を試されている時期だと思います。
今学校の中で、例えば医療従事者として頑張っておられる方の子供さんを、もしいじめるようなことがあったり、
その地域で発生した人達の場所を特定して風評の被害を出したりすることは、人間性を問われています。

市民の皆さんの 人権を守り、戦うべきは人と人との嫌悪感やどうではなく、病気に対してしっかりと守っていきましょう。

どうか手洗いや咳、エチケットを中心に 頑張っていただきたい。
救急医として全ての人に対してユニバーサルプリコーションと言って
感染の 加害者でもあり被害者にもなるかもしれないということをしっかりと家庭で、もう一度考えていただきたい。

どうかこの難局、5月まで乗り切っていただければと思います。
本当に皆さん、どうもたくさんの質問、ありがとうございました
※上記の内容は、サンテレビがYouTubeで配信している内容を引用しています。下記のURLをクリックすると引用元に移動します。
https://www.youtube.com/watch?v=20o-vX5pj30

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